教科書・教材
公開件数:6件
No. 教科書・教材名 作成年月日 概要
1 声道模型教材 VTM-10
2001
声道模型教材は、人間の発声器官を機械的に模擬するもので、2種の声道模型と2種の駆動音源を含んでいる。
音声生成過程の先駆的な研究であるThe Vowel Its Nature and Structure (Chiba & Kajiyama, 1941) をもとに、Arai (2001) が復元。声道の模型は、日本語5母音発声時の声道形状を模擬した5本のパイプ型模型と任意の声道形状を模擬するプレート型模型の2種。駆動音源は、電池駆動の電気式音源と息を吹き込む笛式音源の2種である。
本教材は、NHK教育テレビでも取り扱われ(2003年9月6日)、科学博物館の子供向けの展示コーナーから、中高生への音響教育、大学生以上を対象とした音声生成に対する教材として幅広く活用されている。
2 ディジタル信号と超関数
1995/04
ディジタル信号処理技術の基礎となる概念は直観的に捉えやすいものも多いが、信号処理の専門書は難しく書かれている。一方、信号処理の理論は数学的な概念で厳密に議論を展開することが可能である。そして、z変換、フーリエ変換、ラプラス変換などの変換を系統的に理解するには、超関数の理論(解析汎関数の理論)が不可欠である。その数学的な背景は、逆に信号処理の専門書には書かれていないことが多い。
本書では、これらの着眼点のもとに、ディジタル信号処理の基礎とその背景にある数学の世界を解説した。信号処理に興味はあるが学ぶきっかけのない人、信号処理には熟知しているが数学的な背景に興味のある人、数学的理論の工学における応用に興味のある人など、多くの分野の方々を対象としている。
3 音声の音響分析
1996/05
音声言語はしばしば、人間のもっとも重要な能力であるといわれ、また人間だけが持つ能力であるといわれることもある。本書は、音声を音響信号(acoustic signal)と考える立場での最近の進歩について概説するものだが、約50年前の1947年にPotter、Kopp、Greenによって書かれた「Visible Speech」を踏襲している。
一冊の本の中で一緒に登場することはめったにないであろうが、密接に関連しているいくつかの事項を読者に紹介することが本書の目的であり、音声生成の音響理論、音声信号のディジタル信号処理、音声の音響特徴、音声の音響構造の変動の諸要因、音声合成などについて触れる。これらのトピックについて、数学や工学の知識にはわずかばかり頼るだけにして議論を進めている。
4 音声・聴覚のための信号とシステム
1998/08
音声科学・聴覚科学の分野で研究をしている人の多くは人文科学系すなわち文科系の出身であるため、この分野で必要とされる工学的な基礎知識について理解するのが難しい。しかしながら、この本が主な対象と考えている読者(言語治療士、言語病理学者、オーディオロジスト、音声学者、心理学者を目指す学生)は、例えばフーリエ変換が、音声生成や末梢聴覚系、補聴器の働きにどのように適用されるのかということ等について、十分に理解する必要がある。
この本では、音声科学・聴覚科学においてある種の役割を果たす「信号分析・システム分析」の概念を細かに紹介した。数式はほとんど使わず、一貫して肩ひじの張らない、初心者にやさしい、わかりやすいスタイルになっている。
5 音入門 ―聴覚・音声科学のための音響学―
2002/11
人間の基本行動の中でも極めて大事な言語コミュニケーションの大半は音声を介して行われるが、その音声は音そのものに他ならない。本書の原書版は、やはり音声・聴覚、とくに言語病理学を志す学生を対象に、「音」そのものに関する物理学的な側面を中心に、文系研究者にもわかりやすく書かれている。従来の音響学の専門書のように難しい物理学の数式などをなるべく使わず、それでいてなるべく物理学の真実に迫るべく忠実な記述を目指している。
 最近の音声研究には、そこに機械があるから、そこに分析ソフトがあるからというだけで、音響分析を採り入れる傾向が強いが、音に関する基礎理論を学習することの重要性を再確認することができる書である。
6 音声知覚の基礎
2003/10