研究シーズ名
植物の環境ストレス応答を制御する分子生物学的メカニズム
分  野 生物科学領域
キーワード 植物分子生物学、環境ストレス
研究者名 鈴木 伸洋
Suzuki Nobuhiro
職  名 助教
所  属 理工学部
物質生命理工学科
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概    要
 私たち人間や動物と違い、植物は動くことができません。すなわち、植物は過酷な環境(環境ストレス)から逃げることができず、それに適応する必要があります。植物の環境ストレスへの適応は、様々な遺伝子、タンパク質及び代謝物質などのネットワークにより制御されており、これらの複雑なメカニズムを解明することが、作物の環境ストレス耐性の向上並びに収量の増加のために重要になると考えられています。
 私たちの研究室では、特に、植物の熱ストレスへの反応を制御する分子生物学的なメカニズムの解明をめざし、研究を進めています。さらに、自然界では植物は一つのストレスのみならず、複数のストレスから同時に影響を受けています。このような複数のストレスが組み合わさった環境に対する植物の反応に関しても研究を進めています。
熱ストレスにより活性化されるシグナル

ストレスに反応して光る遺伝子を植物に導入し、
その植物を熱処理(40℃、1時間)した。
応用例
作物の品種改良、または栽培技術の開発
今後の発展性
私たちの研究から得られた成果を利用することにより、作物のストレス耐性を効率よく向上させることができると考えられます。特に熱ストレスに関する研究は、地球温暖化による作物収量の減少を食い止めるために役立つと期待できます。さらに今後、アメリカ、イスラエル等、海外の大学との共同研究を進めていきます。
研究設備
人工気象器、サーマルサイクラー、等
共同研究・外部機関との連携への期待
農業、種苗系の企業との連携を期待します。
関連特許・論文等
・Suzuki et al (2011) Identification of the MBF1 heat-response regulon of Arabidopsis thaliana. Plant J. 66: 844-851.
・Suzuki et al (2013) Temporal-spatial interaction between ROS and ABA controls rapid systemic acclimation in plants. Plant Cell. 25:3553-3569.
・Suzuki et al (2014) Abiotic and biotic stress combinations. New Phytol. In Press.

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上智大学学術情報局研究推進センター
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